2011 年 3 月 22 日

【救急救命士学科】在校生が人命救助!消防本部から感謝状!

昨年末、JR新大阪駅構内で大阪府内に住む67歳の男性が突然、意識を失って倒れ込み、心停止状態に陥りました。救急車を待っているだけでは、命に危険が及ぶ!助かったとしても何らかの障害が残りかねない!そんな状態のところに通学途中の本校・救急救命士学科の藤井さんと小野くんが出くわして、とっさに救急対応。男性が一命を取りとめるという出来事がありました。それから2ヶ月半。後遺症もなくすっかり元気になった男性が 3月2日、感謝の気持ちを伝えたいと本校に訪れてくれました。

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なお、2人はこの人命救助で、大阪市消防局から感謝状をいただきました。
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2年生・小野くん(写真左)と3年生・藤井さん(写真右)


駅で突然、意識を失い、心停止状態に陥ってしまった男性。瞬く間に人だかりが出来ましたが、周りの人たちはどうしていいか分からずにただ遠巻きに見つめるだけ…。そこに藤井さんが通りがかりまました。何事かと、のぞきこんだところ、病院実習や救急車同乗実習で学んだ、呼吸が出来ていない状態で呼吸をしようともが いわゆる「下顎呼吸」の危険な徴候でした。心臓も停止状態…。人垣をかき分けて男性に駆け寄りとっさに心臓マッサージに取り掛かっていました。そこへやってきた小野くんが駅から持ち込まれたAED(自動体外式除細動器)を手早く取り付けて電気ショックを与えるなど、二人で救急車が来るまでの間、必死で応急措置を行いました。

男性はかけつけた救急車で救急病院に搬送され、4日間意識がありませんでしたが、約1ヶ月の入院と自宅療養を経て、このほどようやく社会復帰されました。その際、担当の医師から、後遺症も全くなく社会復帰できたのは、初期の処置が良かったからだと聞いて2人を捜し出し、「ぜひお目にかかってお礼が言いたい」と、この日の学校訪問となりました。

男性から学生2人に「本当にお世話になりました。おかげでこれからも元気に動き回ることが出来ます」と、更に同席した教員らにも「このような勇気のある学生さんたちを育て上げられている学校があることを知って感激しました」と嬉しい言葉をいただきました。